フレイル対策にビジネス好機…ウェルネス、医療機器、機能性食品などの分野で熱視線【有望市場サクッとダイジェスト】

2026/07/09

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「有望市場サクッとダイジェスト」では、Chematelsの編集チーム「シーエムシー出版」の編集担当者が、注目分野の市場動向について伝える新刊書籍の出版タイミングに合わせ、その分野のポイントをChematelsの記事としてお届けしています。今回のテーマは「フレイル予防」です。フレイルは健常と要介護の中間にある状態を指し、種類としては運動機能の低下、認知機能の低下、社会参加の欠如、嚥下・咀嚼機能の低下、腸内フローラのバランス悪化などがあります。そして、これらを防ぐための技術と、それに伴うビジネスがあります。

フレイルは「健常と要介護の間」の状態

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図1:フレイルの位置づけ

日本老年医学会は、フレイルを「活動的な生活をしている状態(健常)と要介護状態の間の状態」と説明しています。

最近ではフレイルは、高齢期に限らず全世代の問題とされています。近年の栄養障害は、従来の「食事量低下による低栄養」とは異なり、摂取カロリーは充足しているにもかかわらず、栄養バランスの偏りによって生じる新たなタイプの栄養障害と考えられています。極端に偏った食事内容により、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が不足することなどによります。

フレイルには、筋力低下・体重減少・歩行速度低下などに見られる「身体的フレイル」、うつ傾向・認知機能低下などを伴う「心理・認知的フレイル」、独居・社会参加の減少・経済的困難などを中身とする「社会的フレイル」があります。健康への影響は多方面に及び(図2)、いずれも健康寿命を縮める主な要因とされています。

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図2:フレイルと疾病

自治体による対策だけでなく企業によるビジネス支援も

フレイルの増加は、医療・介護費の増大、地域コミュニティの支援負担などの点で自治体に大きな影響を及ぼしています。そのため自治体は各種フレイル対策を実施し、影響の軽減を図ろうとしています(図3)。

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図3:自治体のフレイル対策

また、産業界からの支援もあります。これを支えるのが医薬品、医療機器、健康機器、機能性食品などのビジネスであり、これらの産業はますます発展しています(図4)。

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図4:フレイルとビジネス支援

書籍『フレイル予防のアップデート』を刊行

新刊『フレイル予防のアップデート~研究の進展と社会実装~』は、筋肉と脳の相関、栄養・運動・休養によるフレイルの予防、またこれを支えるビジネス動向をまとめた専門書です。

本書のおおよその構成は、次の通りとなります。

「技術編」では、フレイル、サルコペニア、ロコモティブシンドロームについて概説するとともに、これらの関係性を説明しています。ほかに、健康長寿、周産期の脂質栄養、フレイルの胎生期起源、腸内フレイル、口腔フレイル、オール世代フレイル、高齢者スポーツなどの話題も盛りこんでいます。

「市場編」では、フレイル予防と関連産業や、ヘルスケアビジネスなどを主題とする章を設けるほか、機能性食品としてβ-ヒドロキシ-β-メチル酪酸(HMB:β-Hydroxy-β-methyl butyrate)、乳酸菌、ビフィズス菌、コラーゲンペプチド、エイコサペンタエン酸(EPA:Eicosapentaenoic acid)、ドコサヘキサエン酸(DHA:Docosahexaenoic acid)、ビタミンD、カルシウムなどの話題を取り上げています。

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図5:『フレイル予防のアップデート~研究の進展から社会実装まで~』

詳しくは、こちらの案内をチェックしてみてください。

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吉倉 広志(よしくら ひろし)

シーエムシー出版東京編集部。『内外化学品資料』および単行本を担当。雑誌からの書籍展開が多く、バイオテクノロジーや食品、石油化学、ファインケミカル分野の書籍化を数多く担当しています。タイトルは過去からお世話になった研究者・開発者の方々を中心に農薬、酵素、ポリウレタン、石化プラント、魚肉タンパク質などです。

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