注目の8品目、価格推移の背景を読む【市況PV上位の化学品をチェック! 第1回】

2024/08/27
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目次

今回より新シリーズ「市況PV上位の化学品をチェック!」をお届けします。Chematelsの「市況情報一覧」のうち、化学品で2023年にページビュー(PV)の多かった品目について、概要と市況の背景を解説していきます。読者の皆さんの特に関心の高い化学品の知識や情報、またその化学品原燃料をめぐる状況などをご理解いただくことで、今後のChematelsの情報をさらに深く活用していただければと思っています。

ページビュー上位にシリコン、リン酸、メタノール…

2023年の「市況情報一覧」の化学品カテゴリーでページビューの多かった品目は、次の通りでした。

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図1:Chematels市況情報 化学品PV上位10品目。エタノールは別カテゴリーだが、化学品として認知されているため対象とした

本シリーズでは、これらの中から上位の品目について、各回で解説していきます。

ランキング上位の化学品には、太陽光発電や半導体原料としても注目される「けい素(シリコン)」、農業・肥料関連で資源問題や食料自給問題とも関わる「リン酸」や「尿素」、電気自動車(EV:Electric Vehicle)用電池材料で注目の「炭酸リチウム」、バイオ燃料でも利用の進む「メタノール」「エタノール」や「パーム油」、日本ではほぼ全量を海外依存している「チタン」や「水酸化アルミ」などが並びました。

国際情勢が化学品の価格を大きく左右する

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図2:不透明な国際情勢が化学品の市況に影響をあたえる

これらのアクセス上位品目の多くが、国際情勢によって価格大きく左右しうるものといえます。

2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻は、すでに2年以上の長期にわたって続いています。加えて、2023年10月、ハマスのイスラエル攻撃に端を発した、イスラエルのガザ地区への攻撃も長引いています。そうした中、今年11月5日には米国大統領選挙が控えています。

いずれにも不透明な要素が多くあり、2024年後半以降の世界情勢の帰趨は予断を許しません。世界情勢の複雑な流れが、個々の品目の市況に大きく影響を与えていくことは確実です。

知識や実態理解を深め、市況の今後を読む

こうした状況を踏まえつつ、個々の品目に関する知識や実態についての理解を深めていただければと思います。本シリーズが、読者の皆さんの今後のデータ活用に役立てれば幸いです。

次回から、品目ごとの解説がスタートします。次回のテーマは「けい素(シリコン)」の予定です。

猪股 勲(Isao Inomata)/ SCE・Net

東京大学工業化学修士課程修了。三菱ケミカル(株)で、石油化学関連の技術開発・事業開発、企画業務に従事。その後、日本バイオプラスチック協会に奉職。石油化学全般、バイオプラスチック、プラスチック廃棄物管理、気候変動などの環境問題に広く精通。2015年よりSCE・Net所属。ITIコンサルタント事務所チーフコンサルタント。

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