編集部選 2025年のChematels記事を振り返り
2025/12/25編集長:2025年も、もうすぐ終わるね。
デスク:終わってしまいますね。
編集長:今年も、あーーーーーーっというまだった。
デスク:長かったわけですか…。
編集長:まあ、そんなことより…。年末だし、今年Chematelsが読者の皆さんに配信することのできた記事を振り返ってみるのはどうかな?
デスク:いいですね。今年はこれまで93本の記事をお届けできました。編集長と私とで、印象に残った記事を挙げていきましょうか。
技術系の方々に! 大学の研究者が環境配慮型有機溶媒を解説
編集長:まず、3月に配信した「多様な反応に適し、水処理も容易、6員環で安定性も 4-MeTHP」という記事を挙げたいね。シリーズ「要チェック!環境配慮型溶媒の最前線」の第5回だ。
デスク:このシリーズは、有機溶媒にも環境配慮の目が向けられてきた現状を踏まえて、環境有機化学などが専門の大阪工業大学・小林正治准教授に環境配慮型溶媒について解説してもらったんでしたね。
編集長:そう。技術系の仕事をしている皆さんにもChematelsをさらに活用してほしいという思いで、大学の研究者に初めて執筆依頼したんだ。全8回の大型企画!
デスク:なぜ、とくに第5回を挙げたのですか?
編集長:よい感想を聞けたからさ。この回で取り上げた溶媒は、「大量供給可能」「高い原子効率での製造」「従来溶媒と同価格」といったグリーン溶媒の基準を満たした「4-メチルテトラヒドロピラン」(4-MeTHP)だ。じつは、この溶媒をつくる企業グループの販売会社の方から、「わかりやすい記事ですね」と言ってもらえたんだ。うれしいじゃない。
デスク:なるほど。シリーズでは、2-メチルテトラヒドロフランや、シクロペンチルメチルエーテルも取り上げて、最終回では、環境配慮型溶媒の発展と普及に向けた提言を小林准教授からもらえましたね。
編集長:企画を形にできてよかった。
CO2削減の切り札、アンモニアを徹底解説
デスク:次は私から。4月にお届けした「混焼火力に向け、利点も課題も進展も」という記事を挙げたいと思います。
編集長:これは、シリーズ「注目の燃料アンモニアを徹底解説」の第3回だね。SCE・Netの鹿子島達志さんの寄稿だ。アンモニアは、次世代エネルギーの有力候補の一つ。注目度の高さからシリーズ企画にしたけれど、全6回、まさに徹底解説してもらえたよね。
デスク:とくに第3回は、アンモニアが火力発電での二酸化炭素排出量削減に寄与するものになるといった、脱炭素を見据えてのメリットが詳細に書かれていますよね。
編集長:アンモニアの普及への課題についても、燃焼速度の遅さや、有害物質のNOxの発生などを挙げつつ、それぞれを克服しようとしている現状が書かれている。
デスク:2026年以降も、アンモニアに引き続き注目ですね。
エチレン生産の「停止計画」を図解マップで
編集長:次は、7月に配信した「『停止計画』相次ぐ国内エチレン装置、実行なら生産能力は現状の7割程に」という記事だ。
デスク:石油化学コンサルタントの柳本浩希さんが「ずばり解説」する人気連載の1本ですね。姉妹メディアの「PlaBase」に寄稿している柳本さんに、Chematelsでも書いてもらえることになって。どの記事もよく読まれてますね。
編集長:うん。この記事では、「日本のエチレン生産装置の停止」について現状と今後の見通しを解説してもらった。加えて、国内エチレン生産能力が今後どう変化していくか、柳本さんに用意してもらった表をマップ図解で表したでしょ。関東や近畿・中国で統合が計画されていて、生産能力が減っていくという。読者に「わかりやすかった」と好評だったみたい。
デスク:つくった甲斐がありましたね。
編集長:柳本さんには次回、韓国や中国のエチレン装置の生産能力がどうなっていきそうかを解説してもらえることになった。2026年の1月中に配信する予定だから、こちらも多くの皆さんに読んでほしいな…。
期待の日本発技術「ペロブスカイト太陽電池」の現在地
デスク:私からもう一つ、10月にお届けした、「ペロブスカイト太陽電池の現在地」の第1回「適地減少、中国依存…課題直面で期待高まる柔軟・軽量の国産太陽電池」の記事を挙げます。
編集長:このシリーズは先日、完結となったね。ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けての「現在地」の解説を、総論と各論と、バランスよく織り交ぜることができた。全5回、異なる執筆者に書いてもらうという、デスク肝入りの企画だね。
デスク:はい。ペロブスカイト太陽電池は日本発。国産技術が広まればいいなと前々から期待していたので。現状は、海外勢との間で、本格的な実用化に向けた開発競争が激化しています。そうしたなか、第1回で日本政策投資銀行の堀克紀さんに、日本の官民一体の取り組みへの期待のほどを書いてもらい、これからの普及が楽しみになりました。
編集長:記事を多くの人に読んでもらえて、ペロブスカイト太陽電池の注目の高さを実感できたよね。
デスク:シリーズを通して、皆さんに読んでいただければと思います。
日用品以外の分野での受賞に花王の底力を見る
編集長:最後は私から。11月に配信した「CO2減や補修レスの効果! 特殊界面活性剤で環境配慮型コンクリート普及へ―第57回日化協技術賞 環境技術賞 花王」を挙げてみたよ。
デスク:化学分野の賞を受賞した企業の担当者にインタビューする「受賞技術から見える未来」の記事ですね。ライターの村上華子さんに取材・執筆をしてもらいました。
編集長:花王は、化学分野の賞の「常連さん」で、何度も取材させてもらっているよね。この記事では、会社で培ってきた界面活性剤の技術を活用して、環境配慮型コンクリートの性能を高めたという内容だった。
デスク:どうしてこの記事が「推し」なんですか?
編集長:花王の底力を感じたからだよ。主力の日用品とは異なる分野であっても、顧客からの「環境配慮型コンクリートは表面の気泡痕が多い。なんとかできないか」という声を受けて研究開発を進め、受賞するような技術につなげたっていう。
デスク:なるほど。テレビの「あの番組」みたいですね。
編集長:そう! あの番組! かぜのなかのっふっふふーん♪。ああ、なんだか気分よくなっちゃった。これからカラオケどう?
忘年会がてら。
デスク:すいません帰ります。
Chematelsだからこその情報提供を2026年も
編集長:2025年もChematelsをご愛読・ご活用いただき、ありがとうございました。今年は、生成人工知能の普及により、人びとの情報アクセスの方法が大きく変化しつつあることを、スタッフのみなが感じる1年でした。今後より一層、Chematelsだからこそ提供できる情報をお届けしていければと思っています。2026年もどうぞよろしくお願いします。
デスク:皆さま、よいお年をお迎えください!
Chematels編集部
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