「非フッ素」の帯電防止剤・撥水剤で規制の心配なし! 日本乳化剤【PFAS対策品特集 第1回】

2024/04/16
Image

Chematelsの連載「PFAS規制でどうなるフッ素化学品」でお伝えしてきたとおり、「ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物」(PFAS:Per and Poly fluoroalkyl substances)をめぐる規制が国内外で強まっています。そこで今回より、PFAS規制の対策となる製品の情報をみなさんにお届けしていきます。初回は、日本乳化剤が供給する「非フッ素」の帯電防止剤ならびに繊維向け撥水剤です。カタログも併せてご覧ください。

有機フッ素一切非使用のイオン液体による帯電防止剤

日本乳化剤(東京都中央区)は、PFAS規制の対象とならない「非フッ素」の帯電防止剤ならびに撥水剤を製品化しました。

フィルム、コーティング剤、塗料などに使う帯電防止剤はこれまで、パーフルオロスルホン酸(PFSA:Perfluorosulfonic acid)や六フッ化リン(PF6)などの有機フッ素を使ったイオン液体が主流でした。イオン液体は、常温で液体の「塩」 を指します。

これに対し、同社が2012年に製品化したイオン液体「アミノイオン®」の「ASシリーズ」は、有機フッ素を一切使わずに帯電防止性を発揮するもの。シリーズには界面活性効果による防曇性(ぼうどんせい)や汚染防止性能を合わせ持つ品種もあります。

Image

図1:アミノイオン®ASシリーズの帯電防止性能
⁠(画像提供:日本乳化剤)

帯電防止性能を示す表面抵抗値は、シリーズの品種いずれも、湿潤下はもちろん乾燥下でも安定しており、フッ素系のイオン液体に引けをとりません。

フィルム、コーティング剤、塗料などに含有させる他、樹脂のABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)、ポリスチレン(PS:Polystyrene)、ポリプロピレン(PP:Polypropylene)などに微量のASシリーズを高分子帯電防止剤と共に練り込むことで、帯電防止性を飛躍的に高めることもできます。

詳細のデータをカタログでご覧いただけます。

Image

⁠非フッ素ながら天然繊維・紙に撥水効果を付与するシリーズも

また2023年、「アミノイオン®」シリーズに、新たに繊維向け非フッ素撥水剤として加わったのが「SCシリーズ」。綿・セルロースなどの天然繊維や紙に塗布し、表面に撥水性を付与することができます。従来の加工より低温で撥水効果を発揮するため、省エネルギーになります。メイン品種には帯電防止性もあり。天然原料由来の品種もありますので、詳しくは下記よりカタログをご覧ください。

Image

図2:アミノイオン®SCシリーズの撥水性能
⁠(画像提供:日本乳化剤)

Image

⁠「PFAS規制への対応」や「有機フッ素を使わない材料への切り替え」を考えている方は、日本乳化剤の非フッ素帯電防止剤「アミノイオン®ASシリーズ」と、繊維向け非フッ素撥水剤「アミノイオン®SCシリーズ」を検討してみてはいかがでしょうか。

漆原 次郎(うるしはら じろう)

フリーランス記者・編集者、Chematels副編集長 神奈川県出身。出版社で8年にわたり理工書の編集をしたあと、フリーランス記者に。科学誌、経済誌、ウェブニュースなどに、医学・医療分野を含む科学技術関連の記事を寄稿。早稲田大学大学院科学技術ジャーナリスト養成プログラム(MAJESTy)修了。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。