「撹拌脱泡のエキスパート」「受託溶解・受託焼結サービス」を紹介 【高機能素材Week2020レポート】

2020/12/17

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「高機能素材Week2020レポート」最終回です。今回もコロナ禍の展示会で積極的に自社サービスをPRされていた企業2社を紹介いたします。最後までお付き合いください。

第2回はこちら:「高付加価値タルク」・「耐久性・密着性にすぐれたフッ素系コート剤」を紹介

撹拌脱泡のエキスパート「カクハンター」! -株式会社写真化学-

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株式会社写真化学は、明治初年に印刷業を核として創業され、画像処理技術をベースに先進のエレクトロニクスを応用した事業を多角的に展開している企業です。今回お話を伺った営業部係長の石川智基さまが所属されているプロダクトカンパニーでは「分ける」「混ぜる」「造る」「測る」「流す」という5つの専門分野で、日々開発に取り組んでおられます。今回は「混ぜる」分野で使用される「カクハンター」を取り上げます。

■撹拌脱泡機「カクハンター」とは?

カクハンターは、撹拌(かくはん)や脱泡、均一分散、溶解、粉砕、分離などのアプリケーションを1台で対応することができる装置です。容器に自転と公転2つの「異なる回転力」を加えることで生まれる、せん断力と材料膜厚形成作用による破泡効果で、精密な撹拌と脱泡を短時間で行うことが可能です。上記工程を1つの容器の中で完結できるため、コンタミしにくく機械本体の洗浄が不要というメリットもあります。

サイズは卓上タイプ(300g)~量産タイプ(10㎏×2)までラインナップがあり、公転速度と自転速度はそれぞれ可変が可能なため、さまざまなアプリケーションに対応します。

採用されている業界は、電子部品、二次電池、航空機、車載、化粧品、医薬品など幅広く、研究開発や品質管理だけでなく、少量多品種生産や量産などの製品製造用途としても使用されています。

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カクハンターの自転と公転

■注目の新製品「SK-400TR」は撹拌力が1.5倍!脱泡力が1.4倍!

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注目は新製品の「SK-400TR」です。

従来機では公転速度以上に自転速度を上げることができませんでしたが、「SK-400TR」では自転速度を公転速度の2倍までに設定することが可能です。これにより従来機と比べ、撹拌力が1.5倍に、脱泡力が1.4倍に向上しています。また、自転を反時計回りに回転させて公転の回転方向を切り替えることで、効果的に脱泡可能になりました。

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回転方向切り替え【新機構】

石川さまからは「ステップごとに詳細なレシピ作りが出来るため、材料に応じた条件を最適化出来ます。もし撹拌や脱泡でお困りのことがあれば、評価機もございますので、是非ご相談ください。」との言葉を頂きました。

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公転回転数と自転回転数、設定エリア

回転の向きにまで着目する製品開発力には脱帽です。今回は「混ぜる」分野の「カクハンター」を取り上げましたが、他の分野で使用される装置にも注目してきたいです。

【お問い合わせ先】

株式会社 写真化学

https://www.shashin-kagaku.co.jp/

元素をキーワードに新たな価値創造に挑戦! -株式会社高純度化学研究所-

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株式会社高純度化学研究所は、周期表にある元素のうち71元素(放射性及び気体元素以外)を取り扱う材料メーカーです。単金属に限らず、合金や無機化合物の粉末や粒状などさまざまな製品を販売されています。このように多品種の元素製品を取り扱いされている企業が、いったいどのような事業を展開されているのかが気になり、PVD材料事業部部長の池田昌史さま(写真右)とチーフエンジニアの矢野祥弘さま(写真左)にお話を伺いました。

■受託溶解と受託焼結とは?

今回PRされていたのは「受託溶解」と「受託焼結」です。これは技術者や研究者からのニーズを受けて開発されたサービスということです。用途は半導体・電子関連製品が多く、最近では建築用の構造材や自動車部材・装飾分野の引き合いが増えています。

【受託溶解】受託溶解では、さまざまな溶解炉を駆使して、アルミニウムやチタンといった低融点から高融点までの金属材料を溶かし、合金化や粉末化、熱処理などを実施します。「特殊な合金なので保有している溶解炉では作れない」「反応性が高い金属なので溶解が難しい」などの悩みに対し、さまざまな特殊合金の試作、製造をしています。試験溶解だけでなく、合金の分析評価、材料解析も行われています。

溶解事例:アーク溶解、真空高周波溶解、ガスアトマイズ など

【受託焼結】受託焼結では、さまざまな条件をもとに、金属や酸化物などの粉末を焼結および熱処理を行います。希望に応じた材料を製作するため、さまざまな焼結設備を保有されています。社内規定により化学物質等の使用が困難なユーザーに代わって焼結します。要望があれば、実際に処理現場に立ち会いながら、都度条件を変えながらテストをすることも可能です。

焼結事例:大気炉、通電焼結(SPS)、真空ホットプレス など

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■多様なアプローチで新たな業界へ挑戦

今後の展望について、池田さまにうかがったところ、このようにお答えいただきました。

「現状、半導体、電子部品メーカーの研究者の方からの引き合いが多いのですが、その他の業界でも活用の機会が増えるよう活動してきたいです。今回は、受託溶解と受託焼結サービスを紹介しましたが、当社はPVD(物理蒸着と呼ばれる成膜法)材料や金属・無機材料の販売など幅広くサービスを展開しております。長年培ったノウハウを活かし、お客さまへさまざまな方法でアプローチができることをもっと知っていただきたいです。また他社ではできない小ロット対応など小回りの利くサービスも提供できることも当社の強みです」

今回の取材では、高純度化学研究所がさまざまな元素製品を単金属として販売するだけでなく、溶解・焼結などのアプローチにより新たな付加価値を生み出すことにもチャレンジされていることを知りました。「元素」だけでなく「溶解」「焼結」のキーワードが気になる方は、一度問い合せてみてはいかがでしょうか。

【お問い合わせ先】

株式会社 高純度化学研究所

https://www.kojundo.co.jp/