未経験から樹脂合成のプロへ!若手研究者の挑戦/artience【未来を創る人たち#1】-PR-
2026/09/15研究開発の最前線で活躍する人物に迫る連載『未来を創る人たち』。 今回は、artienceで半導体用の新規低誘電ポリマーの研究開発に取り組むS.Tさんをご紹介します。「ゼロから開発した新しい素材を世に送り出したい」。そんな熱い想いを胸に入社したS.Tさんが、未経験の分野でどのように専門性を磨き、新たな価値を生み出しているのかを探りました。

目標から逆算したキャリアプランについて、とても分かりやすくお話しいただきました。
上司の方との自然なやり取りからも、風通しのよい和やかな社風が伝わってきました。
未経験から挑んだ樹脂合成と、強みのかけ算
入社から5年間、S.Tさんはプロセス開発の業務に従事し、多様な化合物の合成法や結晶化工程に触れる中で専門性を磨いてきました。そして入社6年目、未経験だった樹脂合成の分野へ飛び込み、次世代の高速通信(5Gなど)に欠かせない低誘電ポリマーの開発に挑んでいます。その品質は、お客様から「これほど低誘電のポリマーは見たことがない」と驚かれるほどです。
S.Tさんの強みは、学生時代に培ったシミュレーション技術と、プロセス開発で得た「量産を見据える視点」のかけ算にあります。分子動力学シミュレーションなどを社内に推進して研究を効率化する一方で、「いくら良い樹脂ができても、量産時に向かない条件は深追いしない」という冷静な判断力が、スピーディーな材料開発を支えているのです。

合成した樹脂の相分離状態を評価している様子
若手の挑戦を後押しする環境で、夢の実現へ
自らのアイデアを次々と形にできる背景には、若手の「やりたい!」を後押しするartienceの社風があります。上司が若手の声に真剣に向き合い、他部署の専門家とも連携しやすい風通しの良さが特長です。勤務時間の20%を自由なテーマに充てられる「プラストライ制度」も活用し、S.Tさんは新たな生分解性ポリマーの用途開発にも意欲的に取り組んでいます。

シミュレーションの専門家を交えてディスカッション中。部署の垣根を越えた活発な意見交換と協力体制が、スピーディーで効率的な研究開発を支えています。
「知的好奇心と行動力を持ち、周囲を巻き込みながら業務を進められる人と働きたい」と語るS.Tさん。他部署と協力してゼロから作り上げた樹脂は、新しい重合法を用い、すでにパイロットスケールでの開発段階に進んでいます。学生時代から抱き続けた「新しい素材を世に送り出す」という夢が現実になる日は、もう目の前まで来ています。
◆S.Tさんの働く会社
artience株式会社
1896年創業。2024年に東洋インキSCホールディンクスから社名変更。ファインケミカル素材の開発,提案を行う化学メーカー。色材・機能材,ポリマー・塗加工,パッケージ,印刷・情報の4セグメントで事業を展開。令和8年度全国発明表彰の発明賞を受賞したアサヒビールの「生ジョッキ缶」には,artienceグループのトーヨーケムとアサヒビールが共同開発した製缶塗料が使われている。
同社の採用情報については、下記公式ウェブサイトをご参照ください。
村上華子、盛孝大、為田直子
※1(むらかみ はなこ) 早稲田大学大学院応用化学修了、社会人経験後、早稲田大学大学院科学技術ジャーナリスト養成プログラムを修了。LION株式会社の技術ジャーナル、NEDO実用化ドキュメント、計算基礎科学連携拠点の月刊JICFuSなどで研究紹介取材記事を執筆。工学・化学・計算科学・生物学を中心に執筆。
※2(もり たかひろ) 法政大学社会学部卒業。写真家・永田雅裕氏のもとから独立し、東京都を拠点に活動。2016年と2018年に全国公募写真展「視点」へ出展したほか、個展や企画展にも参加。第41回全国公募写真展「視点」ヤング賞入選、第43回同展準ヤング賞、JAPAN PHOTO佳作などの受賞歴を持つ。人物撮影をはじめ、幅広い分野で撮影を手がけている。
※3(ためだ なおこ) 株式会社シーエムシー出版 宣伝部(大阪)。2007年の入社以来、制作部で技術・市場レポートの制作や『月刊機能材料』の校閲を担当し、2025年より宣伝部に所属。「未来を創る人たち」では、企画・編集および取材を担当する。大学では国文学を専攻し、英会話にも親しむ。研究開発に携わる方々の想いや仕事の魅力を丁寧にくみ取り、専門外の方にも分かりやすく、言葉の力で伝えることを大切にしている。



