食の未来を支える技術の競演――FOOMA JAPAN 2026に見る「自動化」と「持続可能性」の融合

2026/06/01

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2026年6月2日より開催される「FOOMA JAPAN 2026」では、持続可能な社会の実現に向けた環境対応と、生産現場のさらなる省人化・効率化が主要なテーマとなっています。特に食品・化学・医薬の製造現場においては、素材の特性を活かしたパッケージングの最適化や、厳しい衛生基準下での高度な制御技術への関心が高まっています。本記事では、こうした市場ニーズに対し、独自の技術アプローチで解決策を提示するオリヒロ株式会社とフエスト株式会社の2社の展示内容を紹介します。

シール信頼性の向上と環境負荷低減を両立する次世代充填包装技術
⁠オリヒロ株式会社 ブース番号:E1-08-08

食品包装業界では、プラスチック削減などの環境対応と生産効率の向上が主要課題となっています。オリヒロの「ONPACK-13000US」は、ロールフィルムからのインライン製袋により、従来の給袋式に比べ資材コストを抑制します。シール工程には超音波方式を採用し、従来のヒートシールで不可欠だった冷却工程を排除しました。これにより、処理能力の向上と内容物への熱ダメージ低減を両立させています。

容器には天面と底面を折り込む「天地ガセット」構造を導入しました。従来品比で樹脂量を約55%削減しつつ自立安定性を維持し、デッドスペースを省く設計によって同一面積の内容量を約1.5倍に拡大しています。この形状は段ボール梱包時の積載効率を高めるなど、物流の最適化と省資源化を同時に推進する技術的解決策として提示されています。

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画像提供:オリヒロ株式会社

過酷な環境での自動化を阻んできた壁を打破する、衛生仕様電動ドライブ
⁠フエスト株式会社 ブース番号:W1-17-17

食品・医薬品の製造現場では、徹底した洗浄作業が不可欠です。しかし、高圧洗浄や薬剤に耐えうる駆動機器が限られていたことが、一部の工程において自動化を阻む要因となってきました。こうした課題に対し、フエストが提案する電動シリンダ「EPRF」とサーボモータ「EMMH」の組み合わせは、材料と構造の両面からこの停滞を解消する解を提示しています。なお、本製品はFOOMA JAPANでの展示が国内初披露となります。

本システムは、ハウジングに耐食性の高いステンレス(SUS316L)を採用し、最高レベルの防水性能であるIP69Kに準拠しています。接着剤を使用しない二重シール構造やNSF-H1認証グリースの採用により、汚染リスクを徹底して排除しました。これにより、厳しい衛生基準が求められるエリアでも、電動ならではの精密な制御を導入することが可能になりました。手作業に頼らざるを得なかった洗浄工程周辺の自動化は、人手不足解消だけでなく、多品種生産における段取り替えの効率化にも直結します。現場の物理的制約を克服し、生産ラインの最適化を支援する本技術は、これからのモノづくりの在り方を大きく変える可能性を秘めています。

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画像:フエスト株式会社

今回取り上げた2社の技術は、包装構造の見直しによる資源効率の向上や、素材選定と設計の工夫による自動化領域の拡大など、製造現場が抱える具体的な課題に対する実戦的な回答といえます。環境性能と生産効率の追求は今後も避けられない潮流であり、こうした技術をいかに自社のプロセスに取り入れるかが、製品開発や生産戦略における重要な判断材料となります。FOOMA JAPAN 2026の会場では、これらの技術の優位性を実機を通して確認することができます。

Chematels編集部

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