米が原料の「ライスレジン」を配合したポリエチレン袋で環境問題の解決と地域貢献を目指す

2020/11/12


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日本政府が打ち出した「温暖効果ガス排出量を2050年に実質ゼロ目標」によって、国内産業も脱炭素、脱プラスチックに向けた取り組みが求められる。そんな中、包装資材、包装機械販売のイセ株式会社では、環境配慮型素材を活用した包装資材の生産を開始した。今回は、非食用米を利用したバイオマス樹脂「ライスレジン」が素材のポリエチレン袋を開発した経緯や今後の展望について、代表取締役 伊勢豪範社長に話を伺った。

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廃棄米を原料とした環境対応型ポリエチレン袋

ライスレジンとは、規格外、破砕米、屑米、あるいは日本酒の醸造過程で発生する米粉など、廃棄される非食用の米を原料としたバイオマスプラスチック。こうした非食用の米と熱可塑性樹脂を、特殊相溶化技術によって混錬して作られる。植物を原料とするために二酸化炭素の削減に貢献でき、さらに廃棄される米を使用するのでフードロス対策にもなる。

イセ株式会社はこの度、ライスレジンとポリエチレン樹脂を混合して、環境配慮型のポリエチレン袋の製造を開始した。同社製造部門となるイセ化成工業で、ポリエチレンフィルム製造用のインフレーション成形機を用いており、国産の自社製品である。通常のポリエチレン袋のように印刷も可能だ。

同社がライスレジンを原料に採用した理由は2つあるという。

「ポリエチレン袋や肥料袋などに使われるプラスチック原料は価格の乱高下が激しくなっています。そして、『脱プラスチック』という世の中の動きがあります。こうした厳しい状況下で、何か環境対応商品を開発できないかという課題をもっていました。そこで、ライスレジンを自社製品に組み込むことを考え、製品化に至りました」(伊勢社長)

本製品は、昨今環境問題としてSDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)といった取り組みにも適応している。さまざまな企業が取り組んでいるCSR(企業の社会的責任)にも貢献できそうだ。

農業関連の副資材に活用してほしい

伊勢社長は本製品の用途として、米が原料ということから農業関連の副資材として活用してほしいと考えている。例えば、販促用バッグや、農作物や米そのものを簡易的に持ち運びする袋など、さまざまな用途が想定される。ちなみに本製品は、お米を焼いたような香ばしさが感じされるとのことで、顧客との会話のきっかけになるかもしれない。

今後の展望について伊勢社長は、環境問題だけでなく地域貢献のことも交えながら、次のように述べる。

「当社は米どころとして有名な富山県に本社を構えておりますが、やはりこの富山県でも食品として使えないお米が多く存在していると聞きます。ライスレジンは現在新潟県のお米を素材にしていますが、各都道府県のお米でも加工してもらえるとのことなので、今後はこのようなフードロスに関してのリサイクル、リユース活動においても地産地消できるようはたらきかけていきたいと思っています」

同社では、ライスレジン以外にも、石灰石やセルロースナノファイバーを利用した環境対応製品の開発も行っており、新商品として順次リリースされる予定だ。今後の取り組みにも注目したい。

【情報提供】

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イセ株式会社は包装資材、包装機械卸売業を営んでいます。北陸の製造業を中心に多種多様な産業の包装に携わる企画、デザイン、製造、納品までをトータルサポートしています。ポリエチレン製の印刷フィルムを一貫生産できる工場も保有しており、機械メンテナンスやパッケージデザインなどのサポートに加え、昨今では企業の人材不足の解消に向けた製造ラインのロボット化提案やRPAを利用した業務自動化システム提案など、多岐にわたるソリューションを導くための提案を行っています。

https://www.isekabu.co.jp/